ステンレス板 規格 寸法 ミスミミスミで探す！ステンレス板の標準規格と寸法選びのポイント

【ステンレス板 規格 寸法 ミスミ】ミスミで探す！ステンレス板の標準規格と寸法選びのポイント

【ステンレス板 規格 寸法 ミスミ】ミスミで販売されているステンレス板の標準的な規格寸法は、厚み、幅、長さによって多岐にわたります。一般的に、厚みは0.1mmから数mm、幅は100mmから1000mm超、長さは1000mmから数メートルまで、JIS規格やメーカー独自の規格に基づいた様々なサイズが用意されています。

ミスミは、製造業向けの調達プラットフォームとして、多種多様なステンレス板を取り扱っており、ユーザーは「規格」と「寸法」を指定することで、必要な製品を容易に見つけることができます。本記事では、ミスミでステンレス板を探す際に役立つ、標準的な規格と寸法、そして選び方のポイントについて、詳しく解説します。

1. ステンレス板の主要な規格と材質

ステンレス板の規格は、主にJIS（日本産業規格）やASTM（米国材料試験協会）などの国際的な規格に基づいて定められています。ミスミでは、これらの規格に準拠した製品を多数取り揃えています。材質によって特性が異なるため、用途に応じて適切な材質を選ぶことが重要です。

1.1. 主要なステンレス鋼種

• SUS304 (オーステナイト系): 最も一般的で、耐食性、耐熱性、加工性に優れています。汎用性が高く、厨房機器、建築、自動車部品など幅広い用途に使用されます。
• SUS301 (オーステナイト系): SUS304よりもニッケル含有量が少なく、強度が高いのが特徴です。バネ性があり、ばね、ファスナーなどに使用されます。
• SUS316 (オーステナイト系): SUS304にモリブデンが添加されており、耐孔食性、耐塩害性に優れています。海水ポンプ、化学プラント、医療機器などに使用されます。
• SUS430 (フェライト系): クロム含有量が高く、磁性があるのが特徴です。安価で耐食性も良好ですが、SUS304ほどの耐食性はありません。装飾品、家電製品、排気系部品などに使用されます。
• SUS410 (マルテンサイト系): 熱処理により硬化させることができるため、強度や耐摩耗性が求められる部品に使用されます。刃物、工具、バルブなどに使用されます。

1.2. ミスミで確認できる規格

ミスミのウェブサイトでは、各ステンレス板製品の詳細ページで、該当するJIS規格やその他の規格情報を確認できます。製品名や型番を検索するだけでなく、規格で絞り込むことも可能です。

2. ステンレス板の標準的な寸法規格

ステンレス板の寸法は、厚み（板厚）、幅、長さによって定義されます。これらの寸法は、JIS規格や業界標準に基づいて標準化されていますが、メーカーによって若干の差異がある場合もあります。ミスミでは、これらの標準的な寸法を中心に、多様なサイズを展開しています。

2.1. 厚み（板厚）

ステンレス板の厚みは、薄板から厚板まで幅広く存在します。一般的に、以下の範囲で規格化されています。

• 薄板: 0.1mm ～ 3.0mm 程度。精密機器、装飾、ラッピングなどに使用されます。
• 中厚板: 3.0mm ～ 6.0mm 程度。構造部材、機械部品などに使用されます。
• 厚板: 6.0mm ～ 数十mm 程度。大型構造物、船舶、プラント設備などに使用されます。

ミスミでは、特に薄板～中厚板の品揃えが豊富で、mm単位またはサブミリ単位で細かく指定できる製品も多数あります。例えば、0.8mm、1.0mm、1.5mm、2.0mm、3.0mmなどが一般的な厚みとしてよく見られます。

2.2. 幅

ステンレス板の幅も、用途によって様々なサイズがあります。代表的な幅としては、以下のものが挙げられます。

• 100mm ～ 200mm: 細かい部材、帯板などに使用されることがあります。
• 200mm ～ 500mm: 様々な部品の材料として汎用的に使用されます。
• 500mm ～ 1000mm: より大きな部材や、効率的な切断を考慮したサイズとして一般的です。
• 1000mm 超: 特殊な用途や、大型構造物に使用されることがあります。

ミスミでは、標準的な幅に加えて、特定の用途に合わせた中間的な幅の製品も提供しています。製品検索時に幅で絞り込むことで、効率的に探すことができます。

2.3. 長さ

ステンレス板の長さは、一般的に以下の範囲で規格化されています。

• 1000mm (1m): 薄板のカット品などでよく見られる長さです。
• 2000mm (2m): 一般的な切断、加工に適した長さです。
• 3000mm (3m) 以上: 大型構造物や、切断ロスを最小限に抑えたい場合に適しています。

ミスミでは、標準的な長さの製品が多く、必要に応じて指定された長さにカットしてくれるサービスを提供している場合もあります。製品ページで「定尺」と「別寸」といった選択肢を確認すると良いでしょう。

3. ミスミでのステンレス板の探し方と選び方のポイント

ミスミのプラットフォームを活用することで、目的のステンレス板を効率的に見つけることができます。以下に、具体的な探し方と選び方のポイントを解説します。

3.1. キーワード検索と絞り込み機能の活用

ミスミの検索窓に「ステンレス板」と入力し、さらに「規格」「寸法」といったキーワードを組み合わせることで、関連性の高い製品を絞り込めます。例えば、「ステンレス板SUS304 1.0mm 1000×2000」といった具体的な検索は、目的の製品に素早くたどり着くのに有効です。

また、検索結果画面には、材質、厚み、幅、長さ、表面処理などの詳細な絞り込み条件が用意されています。これらの機能を活用することで、数多くの製品の中から、自社の要求仕様に合致するステンレス板を効率的に抽出できます。

3.2. 製品仕様の確認方法

気になる製品が見つかったら、製品詳細ページで以下の項目を必ず確認しましょう。

• 材質: SUS304, SUS316L, SUS430など、要求される耐食性や強度に合っているか。
• 寸法: 厚み、幅、長さが、加工や設計の要件を満たしているか。
• 表面仕上げ: No.1（圧延）、2B（冷間圧延）、HL（ヘアライン）、BA（ブライトアニール）など、意匠性や加工性に影響します。
• 規格: JIS規格に準拠しているか、その他特記事項がないか。
• 納期と価格: 必要な数量に対して、納期と価格が許容範囲内か。

3.3. 特殊な寸法や仕様への対応

標準的な規格寸法以外に、特殊な厚み、幅、長さのステンレス板が必要な場合でも、ミスミでは対応可能な場合があります。一部の製品では、「別寸対応」や「カスタムカット」のサービスを提供しており、要望に応じた加工が可能です。詳細については、各製品ページの説明を確認するか、ミスミのカスタマーサポートに問い合わせてみましょう。

3.4. 表面仕上げの重要性

ステンレス板の表面仕上げは、見た目の美しさだけでなく、機能性にも大きく影響します。代表的な表面仕上げには以下のようなものがあります。

• No.1 (圧延): 熱間圧延後に酸洗処理された表面。粗く、梨地状。耐食性は良好。
• 2B (冷間圧延): 冷間圧延後に酸洗処理された表面。滑らかで光沢がある。加工性も良好。
• HL (ヘアライン): 一方向に研磨された線状の模様。意匠性が高く、指紋が目立ちにくい。
• BA (ブライトアニール): 真空中で熱処理された後、冷間圧延された表面。鏡面のような光沢があり、美しい。

用途に応じて、適切な表面仕上げを選ぶことが、最終製品の品質向上に繋がります。

4. ステンレス板の規格寸法を選ぶ上での注意点

ステンレス板の規格寸法を選ぶ際には、いくつかの注意点があります。これらを理解しておくことで、無駄なコストや加工の手間を省くことができます。

4.1. 標準寸法からの逸脱によるコスト増加

JIS規格などの標準的な寸法から大きく外れる場合、メーカーでの製造が難しくなったり、小ロット生産になるため、単価が上昇する傾向があります。可能な限り標準寸法に近いものを選ぶことで、コストを抑えることができます。

4.2. 切断ロスと材料効率

使用する部材の寸法に対して、購入するステンレス板の寸法が不適切な場合、切断ロスが多く発生します。材料を無駄にしないためには、使用する部材の寸法を考慮し、最も効率的に切り出せる板のサイズを選択することが重要です。ミスミでは、定尺（標準寸法）の他に、必要な長さにカットされた製品も扱っているため、材料効率を考慮して選ぶことができます。

4.3. 公差について

ステンレス板の寸法には、JIS規格で定められた公差があります。厚み、幅、長さそれぞれに許容される寸法のばらつきが存在します。非常に高い精度が要求される用途の場合は、製品仕様で公差を確認し、必要であればより高精度なグレードの製品を選ぶか、二次加工での精度出しを検討する必要があります。

4.4. 表面処理による寸法への影響

冷間圧延された板（2Bなど）は、熱間圧延された板（No.1）に比べて寸法精度が高い傾向があります。また、表面処理によっては、ごくわずかですが板厚に影響を与える場合もあります。

5. まとめ

ミスミでステンレス板の規格寸法を選ぶことは、製品の性能、コスト、加工性に直結する重要なプロセスです。本記事で解説したように、材質の選定、標準的な規格寸法の理解、そしてミスミの検索・絞り込み機能を効果的に活用することで、最適なステンレス板を見つけることが可能です。特に、厚み、幅、長さといった基本的な寸法に加え、表面仕上げやJIS規格への準拠といった点にも注意を払い、自社の用途に最適な製品を選択してください。

ミスミは、多様なステンレス板製品と、それらを容易に検索・比較できるプラットフォームを提供することで、製造業の皆様の調達を強力にサポートします。規格寸法に関する疑問や、特殊な要望がある場合も、ミスミの豊富な情報やサポートを活用し、スムーズな調達を実現しましょう。